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中小企業診断士費用の相場

■中小企業診断士の業務内容について
中小企業診断士は、中小企業の経営者に専門家の目線からサポートをし、経営戦略の手助けとなる役割を任せられる人材。経営診断のために、売上やその傾向、会社の方向性などをトータルに分析し現在の経営状況・成長戦略について助言を行うのが主な仕事です。
その他に、経営に関するサポートを行う職種として経営コンサルタントが知られていますが、中小企業診断士は、実際に支援を行う点が特徴です。利益や売上といったデータだけでなく、社風やなどを加味して分析を行うため、より経営に寄り添ったサポートが可能。ただ、営業利益を伸ばすためのアドバイスを行うのではなく、中期・長期に及ぶビジョンも踏まえつつアドバイスがもらえるため、中小企業経営者にとっては心強い味方となるでしょう。

■中小企業診断士の具体的な報酬について
中小企業診断士の報酬は、依頼方法の種類や報酬のタイプから計算を行います。具体的にどれくらいの相場で決められているのでしょうか。

○依頼方法の種類
・プロジェクト型
課題解決のためのサポートや、成長戦略の助言、さらには市場調査などを依頼するケースが該当します。1回につき1時間から6時間程度の継続訪問を行い、成功報酬型もしくは時間単位当たり報酬型での報酬を受け取ります。依頼主や、プロジェクトの内容にもよりますが、10万円~30万円前後が相場です。
・顧問契約型
一定期間の契約で企業の診断・サポートを行う依頼はこちらです。報告提出や課題達成により、時間単位報酬型や定額報酬型、成功報酬型での報酬を受け取ります。この報酬のタイプや事務所ごとに報酬が大きく異なります。
・窓口相談型
経営面での相談を窓口で行う内容です。1回につき3時間以下の訪問面談を行います。最も費用がかからない依頼方法ですが、短い時間でしか相談が行えないため、的確かつ重要なサポートは期待できないかもしれません。

○報酬のタイプ
・時間単位当たり報酬型
助言を行う時間とチャージレートと呼ばれる時間単位を掛け合わせて報酬額を定めます。時給性のため無駄な費用は発生しないことがメリットです。ただし、定額を支払って顧問契約を結ぶことと比較をすると、アポイント面や内容の充実に関しては差が出てしまうかもしません。
・定額報酬型
依頼された業務内容を遂行することにより受け取る報酬です。依頼側にとっても費用がどれくらい必要なのかが明確です。相談の内容が決まっている時には利便性が高いタイプだといえるでしょう。
・成功報酬型
助言などを行った事により、実質的な成果が生まれた時に支払われる報酬です。企業業績によって支払う費用も異なるため、資金が少ない個人事業の方におすすめです。


■経営指導顧問料や店舗診断などの参考例
中小企業診断士費用の相場は、経営指導顧問料や店舗診断などによって異なります。

○企業向け
・経営診断指導
現状の経営状況を専門家目線で診断し、的確な指導を行います。時間は1日5時間程度が多く、費用は10万円程度が相場です。
・経営指導顧問料
継続して経営指導を受けたい人が利用されます。期間は1ヶ月間の契約となり、料金は10万円からとするところが多いです。
・講演報酬
個人ではなく多くの方に向けて助言を求める場合に使用されます。1回の講演につき1時間あたり6万円程度となっています。

○商店向け
・店舗経営指導
店舗に関する経営の指導を行い、成長戦略をより具現化します。報酬は1日2万円程度とするところが多いです。
・店舗診断
他店舗との比較や、現状の環境、経営構造に問題ないかどうかについて助言を行います。時間制を採っているところが多く、比較的安価で利用できる依頼方法だといえます。

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