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経営コンサルタントの役割

■得意とする分野を調べてから依頼
経営コンサルタントは、経営に関するアドバイスや会社経営者の経営に関するサポートを行う仕事です。顧客の依頼に応じて、経営上の問題を診断し、解決するための提案を行います。
企業は、会社のさまざまな問題に対して解決策を提案してほしいと考えるもの。しかし、現在、経営コンサルタントの多様化が進んでおり、すべての分野に精通しているという人は多くありません。どちらかというと、特定の分野に強いコンサルタントが多いのが実情です。
例えば、司法書士や行政書士など、仕業の出身であれば、法務関係などから経営の方法についてのアドバイスに期待が持てますが、実務レベルでのサポートはあまり得意としていません。経営コンサルタントに依頼する場合は、その人がどういった業界の出身で、どのようなサポートを得意とするかを調べておくことが大切です。

■経営アナリストとしての役割を担う
経営コンサルタントは、あらゆる視点から企業の業務や経済状況を踏まえ、どういった経営方針を採るべきかを指導する仕事です。そのため、税理士や会計士がコンサルティングを担うケースも少なくありません。
例えば、税理士であれば、会計に関する業務を行います。決算書や試算表は、会社の状況を把握していなければ作成できません。それを専門とする税理士は、企業の毎月の状況をタイムリーに把握することができます。そこに経営の知識が伴っていれば、税理士という肩書きを持っていながらも、コンサルティングの仕事を十分にこなすことができるのです。
このような人物がアドバイザーであれば、税務の状況や収支に関する情報を聞くことができるとともに、期間ごとの経営目標について相談することも可能でしょう。さらに実務面におけるアドバイスをもらえることもあります。創業時は特に、こういった専門的な人材が不足しがちであるため、活躍する場面はさまざまに考えられます。

■システムに関するアドバイスも可能
IT業界は、上流システムエンジニアが経営コンサルティングを行うこともあります。企業内における多くの問題に対して、システムエンジニアの専門知識が活用されることで、解決に導かれるのです。これはIT業界ならではの特徴であり、コンサルティングに関する最大のメリットともいえるでしょう。
システムエンジニアのコンサルティングの一例として、業務のシステム化があります。システム化する際のタイミングや適正投資規模、システム化することで解決できる問題などに関して、専門的な視点から計画し、サポートをしてくれるのです。このような人物との契約は、経営面だけでなく、エンジニアとしての実務レベルでの貢献にも期待できるので、非常に有効な存在となります。
ここまで、いくつかのコンサルタントを紹介してきましたが、雇用には、多額の費用が必要となる場合もあります。選ぶ際には、多額の費用に見合うだけの働きをするか、自社の状況や問題を解決してくれるのかなどを踏まえて検討してみてください。

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