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会社の実印登録をして印鑑証明を取得するまでの手順

■会社の実印登録を行う方法について
会社を設立する際には、代表者印の届出義務が発生し、実印登録が必須です。そのため、個人で使用する印鑑以外にも、代表者印のほか銀行印や社印といった印鑑や、ゴム印の用意をするようにしましょう。
会社用の印鑑を実印登録しておくと、法務局から発行される印鑑カードを取得できます。これを持っておくことで公的機関での手続きがスムーズになるため起業に合わせて作成しておくとよいでしょう。ただし、即日発行ではなく、会社設立の登記が終了してからでなければ得られないことに注意が必要です。同様に、印鑑証明書も、会社設立の登記が終わらないと入手できないことも併せて覚えておきましょう。
会社の実印は、さまざまな場面で利用します。それだけに、紛失した時のリスクが非常に大きなもの。保管を厳重に行うのは当然のことですが、用途別に印鑑を登録しておくのも選択肢です。特に、お金の扱いに関する銀行印は、実印代表印と別に取得をしておくことで、盗難をはじめとしたトラブルのリスクヘッジも行っておくとよいでしょう。

■印鑑証明を取得する具体的な手続き
印鑑証明を取得する手続きとしてはまず、法務局に出向いて実印登録の申請を行います。このとき会社設立登記の申請書を忘れずに持ち合わせるようにしましょう。
実印として使用できる印鑑は、個人名義として3ヶ月以内取得した印鑑と、印鑑登録証明書が必要となります。
その後、会社設立登記を終えると、届出を行った印鑑の印鑑カードを受け取れます。カード交付の手続きを法務局にて再度申請します。その際、印鑑カード交付申請書が必要となるため、書き方に注意しながら作成を行いましょう。カードの発行は無料で行えるため、費用を心配せず手続きを申請することが出来ます。
印鑑力一ドを取得したら、その流れで会社の印鑑証明書を作成します。証明書は一度に複数の発行が可能なため、銀行や用途に合わせて取得しておくとよいでしょう。料金は1通450円となります。

■実印登録と印鑑証明書の必要性とは
実印登録は会社設立時に必要となる以外にも、会社の代表者である人間が責任をもって契約を結ぶ為に用いられるものです。個人の印鑑とはことなり、社名が含まれた印鑑であるため、一目で企業の名前が分かるようになっています。そのため不正使用を防ぐ目的や、契約時の責任を明確にするためにも有効な印鑑だといえます。
印鑑証明書は、銀行の口座開設等に必要となる書類です。ローンを組んだ資金融資を申し込む際、担保の設定などに活用します。また、事務所などを設立・購入する時など、不動産の売買時に使用します。個人名義では行えない場合でも、企業として信用を得て借りる事も可能です。
各種契約を結ぶ際には、会社の代表者として承諾する役割を持つ印鑑でもあるため、取り扱いに十分注意する必要があります。もちろん印鑑単体だけではなく印鑑証明書をセットとして考える事により、意図しない不正使用・不正契約を未然に防ぐ事が出来ます。社内で保管する場合には金庫や鍵付きの引き出しなどに入れておくようにしましょう。

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